マンホールとは、地下にある設備を点検、管理するために人が出入りする穴のことです。鉄蓋、受け枠、調整部、斜壁、スラブ、直壁、底部などから構成されています。水道管や汚水用の配管、火災発生時の貯水槽、消化用の水道管、ガス管などそれぞれ用途別にわかれており、必要に応じて点検、管理ができるようになっています。より小さいものにハンドホールがあります。工具や手だけを入れて作業ができる小さな穴です。

マンホール全体が工場製品で、工期の短縮、安定した品質、工事費の削減などを目的として、昭和55年に日本で最初の組み立てマンホールが誕生しました。日本のマンホールのふたは、世界トップクラスのクオリティを誇っています。

ふたがぴったりとはまる「勾配受け」といわれる技術が開発されており、騒音が起きにくい構造となっています。ふたの材質は、「FC(普通鋳鉄)」、「FCD(ダクタイル鋳鉄)」、「FRP(繊維強化プラスチック)」などがあります。ふたの強度は、「低耐蓋」、「中耐蓋」、「高耐蓋」などにわけられています。ふたは、さびにくい鉄製となっており、歩行者や車が滑らないように模様が付けられています。ふたは普段外部から開閉できないようになっていて、専用の工具を使わないと中に入れません。