幹線道路は、全国的や地域的、あるいは都市内において骨格的な道路網を形成する道路と定義されています。ただし、道路交通法において定義されているわけではないので注意が必要です。道路状況や交通事情から該当するかどうか判断されます。一般的に、走行速度や通行車種などは関係ありません。

具体的には、「高速自動車国道」、「一般国道」、「都道府県道」が幹線道路とみなされるケースが多いです。幹線道路は、周囲と比べて交通量が多いという特徴を有しています。また、よく比較される用語として「生活道路」があります。幹線道路と住宅地を結ぶ道路のことを指しています。生活道路に関しては、どんなに広い道路でも国道や市道を経由して駅などにつながるため、幹線道路とはいえません。その他、幹線道路沿いにはさまざまな問題が発生しています。

代表的なものは「渋滞」と「環境問題」です。特に環境問題は、自動車の排出ガスなどによる大気汚染や、騒音問題が深刻化している地域もあります。幹線道路は交通量が多いので、環境問題が起きやすく、国土交通省でも対策を実施しています。例えば、舗装面を工夫してタイヤの走行音を小さくする、遮音壁を設置するなどです。他にも樹木を植栽することにより、排気ガスの浄化を促しています。