出面とは一般用語でいうと「顔を出す」という意味を指しますが、建築業界では職人さんの出勤日数のことを指します。
また、1日あたり現場にいる職人さんの人数の事も言います。
一般会社の月給制度の給料形態と違い、建設業会は日割り計算での給料が発生し月に何日間働いたかで月の給料が決まる会社が多いです。その際、個人で何日間働いたかを確認する作業、または建設現場において毎日何人の職人さんが働いているかを確認する作業を「出面を取る」と言われます。
出面をとる理由の1つとして、建設現場では「無災害記録」というものがあります。これは建設現場で何日間もしくは何時間無災害が続いているか確認できるものですが、この無災害記録を会社に毎月報告するために「出面を取って記録する」作業があります。
また、もう1つの理由として出面をとる事で現場の行程で必要な人数を正確に測る事ができ、みなしでの支払いを防ぐ事ができ、実際に働いた人数を把握することで次の同じ仕事があった場合の予算の計算などがしやすくなります。
また、勤怠簿の事を「出面帳」とも言われ、建築業界だけでなく一般的にも出面という言葉は使われています。近年の建築現場では出面管理アプリも出てきており出面帳をつくるのも簡単になっている現状があります。