膝下までの丈で、裾が窄まっている作業用のズボンのことです。英語のニッカーポッカーズが名前の由来となっています。オランダで子供が履くズボンとして生まれたと言われています。

当初、日本では軍服や登山服として多く用いられていたようです。その後、機能性の高さから作業着として広く普及しています。七分丈が最も一般的で、八分丈、ロングなどの種類があり、作業用品店やホームセンターなどで購入することが可能です。

ゆったりとしたデザインなので足が動かしやすいです。股下の空間にも余裕があり、容易にしゃがむことができます。中に多くの空気を通せるので、気温の変化に対応しやすいです。

特に暑い時には、汗をかいても布が肌に付かず、快適に過ごせます。布が丈夫なので、転倒した時にも怪我をしづらくて安全です。狭く危険な所でも、布が障害物に触れるため危険を察知できたり、布のダボダボがセンサーの役目をしていて、鉄骨を歩く際に出っ張った障害物を避けれるという機能もあります。また、幅広のシルエットはバランスがとりやすく、高所作業も安心です。

建築現場で働く鳶職人が履いている姿が多く見られますが、内装や外装を施す塗装職人や瓦職人、庭師や害虫駆除などの園芸関係の職人が履くことも多いです。また、運転もしやすく、ドライバーなど運送関連の人も愛用しています。