建築における本来のキーストン(keystone、キーストーンとも)とは、石を天井などでアーチ状に組んだ場合に、アーチの中心となる石のことをいう。大きな石になっていることが多く、装飾の役割もあるが、構造上でも重要。アーチを組む時に最後に設置する石であり、アーチを締め固める役割を持つ。
現在の建設現場では、「キーストン」といえば「キーストンプレート」またはキーストンプレートを使用するものを指す場合が大半を占める。
キーストンプレートとは、鉄板を凹凸加工してから亜鉛メッキを施したもの。ガルバリウム鋼板やカラー鋼板のものもキーストンプレートとして扱われている。
キーストンプレートは、仮設の塀や床板などに使用する。コンクリート型枠や冷凍倉庫の内張りなどにも使われている。
キーストンプレートを使用するメリットは、軽量で加工しやすく、比較的安価であること。ただし、キーストンプレートは鉄製のため、屋外に使用する場合は錆止め塗装が必要となる。
キーストンプレートに似たものでデッキプレートがある。凹凸加工の大きいものがデッキプレート、小さいものがキーストンプレートと分けられる。耐荷重の大きいものを必要とする場合は、デッキプレートの方が使われる。