仕口とは、木材・鉄骨・鉄筋コンクリートなどの建築部材を直交などに接続する方法の一種です。その接続部分のことや、木材に刻まれはめ込み部分のことをいう場合もあります。

二つ以上の木材の片方または両方に工作を施して組み合わせる、もしくはその部分のことを仕口といいます。建築基準法施行令に「仕口」の構造方法について細かい規定が載っています。

日本建築の特徴のひとつが仕口です。この技術を使用することで日本建築の芸術的かつ複雑な部材の構成が可能となっています。 釘や金物によって結合する方法と異なり、木のみを利用した日本伝統の接続方法ですが、見た目以上に外力に対して強度が高い建築物です。

木造建築の場合、「仕口」の種類が多くあり、大きく分けると「相欠き」「ほぞ差し」「四方差し」「大入れ」「鎌」「蟻」などがあります。

品質管理上、優先順位が上位にくるのは、経年変化を見越した「強度・見た目・伸縮やねじれ」等への配慮になります。金物で接合を行うときのデメリットをあげると「金物に結露が生じることで木材の腐食や腐朽の原因」となることがあります。

「仕口」は木材と木材を直交する接続、「継手」は木材を継ぎ足して長くすることをいいます。