建具とは、建物の開口部に設置され、建物の内部と外部を仕切って開閉できるもの。出入口として使うだけでなく、採光・通風口・遮音・防犯などの目的も。
一口に建具といってもその範囲は広く、扉・窓・障子・襖の他、それらを支える敷居・鴨居や欄間なども建具として扱うことが多い。設置場所により内部建具と外部建具、材質で木製建具と金属製建具、用途別に出入り口建具・収納建具・外構建具などと分類。
さらに、戸1つを取り上げても、開閉する方法で開き戸・引き戸・折戸に分けられる。板戸・格子戸・網戸・障子戸・ガラス戸など、種類も豊富。襖やシャッターなども戸に含めることができる。
以前は大工が建具の枠を作り、建具職人が枠に合わせて建具を現場で製作していた。現在では、工場で大量に枠と建具をセットで作るケースが主流となっている。
建設業許可の業種区分29種の1つに建具工事業がある。建設業法には、サッシ取付工事や金属製カーテンウォール取付工事、自動ドア取付工事やふすま工事などが建具工事業として例示されている。
一般的な住宅の新築工事では、建具工事は内装工事の後に行われる。建具工事として独立して行うだけでなく、内装仕上げ工事の一環としても行われる。