日本工業規格のこと。「ジス」と読む。工業製品の品質を保証するための規格で、規格適合製品にはJISマークが付けられる。類似の規格としてJAS(日本農林規格)がある。工事仕様書においては、JISに適合している材料や道具を使用することを定めていることが多い。使用する材料や道具がJIS適合製品である証明を施主から求められる場合があるので、JIS適合製品かどうかわからない場合は、メーカーなどへ事前に確認しておく必要がある。

建築材料の品質については、建築基準法第37条にて規定されている。

同規定の主な内容としては、

  1. 政令で定める部分に使用する建築材料は、指定建築材料を使用すること。
  2. 指定建築材料毎にJISまたはJASに適合する品質のものを使用すること。
  3. それ以外の建築材料については、国土交通大臣認定済みのものを使用すること。

となっている。

もし現場において上記の規定外である製品を使用したい場合は、試験成績書など品質を証明できる書類を監理者に提出し承諾を得る必要がある。

JIS規格の適合認定方法は、国に登録された民間の第三者機関(登録認証機関)による認定を受ける方法と、自社でJIS規格に適合していることを証明する「自己適合宣言」の2つの方法がある。