鉄板葺(てっぱんぶき)は、鉄板で葺いた屋根のことを意味しています。鉄板の上に亜鉛メッキを施してから着色したものと、亜鉛メッキを施さずに着色したものがあります。カラー鉄板葺と言われることもあります。ただし、亜鉛鉄板を現場で塗装した場合は、カラー鉄板とは言わないので注意が必要です。サイズは主に2種類あり、600幅と900幅のものがあります。

どちらも長さは1,820が一般的ですが、それ以上の注文も可能です。厚さについては、0.27から0.4のものが流通しています。カラーサンプルが用意されているケースが多いので、カラーサンプルで色を指定できます。鉄板葺と似たものに、着色されたステンレス板があり外観は全く同じですが、呼び方が異なりこちらはカラーステンと呼ばれます。

また屋根には、鉄板葺のような「金属」、「瓦」、「スレート」の大きく3種類あります。中でも金属は、加工しやすくデザイン性に優れているのが特徴です。よって、複雑な形状の屋根に使われることが多い傾向にあります。加えて、サビが発生しにくく、耐久性に優れている素材があるのも魅力のひとつです。ただし、他の種類と比較すると、素材自体の断熱性や遮音性が低いため、下地や屋根裏に断熱材、防音材を入れるケースが目立ちます。