一般的にホッパーとは、上部にある口が広がり下部にいくにつれてすぼまっていく、漏斗(ろうと)状の装置である。上から物を入れて、下の吐き出し口から目的の場所へ流し込むようになっている。ホッパとも呼ばれることも。

円形や四角形の金属製で、用途などに応じて大きさはさまざまである。処理物をベルトコンベアやショベルカーなどで目的の場所まで大量に運べないものを、ホッパーで一度に投入できるようになる。処理物を一定量だけ排出できるようにするという役割もある。
ホッパーに似たものにサイロまたはタンクがあるが、どちらも大量に処理物を貯蔵するという意味合いが強い。ホッパーも一時的に物を入れられる形状になっているが、サイロやタンクよりも容量は小さい。

建築業界においてのホッパーは、土・砂利やセメントなどを一時的に貯蔵し、必要な量だけ下部の吐き出し口から排出するために使用されている。吐き出し口は手動あるいは自動になっている。

揚重したコンクリートなどを受け取り、シュートやネコ車に流すのが「タワーホッパー」である。「グランドホッパー」は、生コンクリートをコンクリートバケットなどへ入れる時に使用する。「フロアホッパー」は、コンクリートバケットなどから排出される生コンを一時的に受けて、目的の場所まで移動させて流し込むものである。