じゃんかは、コンクリート打設時の不良で、型枠を外したコンクリート構造物の表面に粗骨材が集まっている箇所です。粗骨材の定義は、5mm以上が重量で85%以上含まれることです。5mmふるいにかけたら重量で85%以上残ります。打設工事が終わると養生期間を経て型枠を撤去しますが、その時点で確認できる初期の不具合です。
極端にひどい場合は、大きな空隙ができ、鉄筋が露出します。「豆板」あるいは「す」という場合もあります。じゃんかができる原因は大きく2つに分類可能です。1つ目は、コンクリートを打設した時に材料が分離していた場合です。コンクリートは骨材同士をセメントペーストで結合してつくられたもので、それぞれ比重が異なります。流動させれば重たいものは沈み、軽いものは浮き上がります。
結果、分離するケースがあります。2つ目は、締固めが十分ではなかった場合です。型枠のセメントペーストが漏れると発生しやすい事象です。流動性が十分でないと充填しきれない箇所が発生します。流し込み後、振動棒を利用して締め固める作業が必要です。打設が行われにくい箇所は十分に締め固めをおこないます。その他、じゃんかは通常のコンクリートよりも中性化が加速し、強度が低く、耐久性や水密性も低いのが特徴です。中性化が進み鉄筋まで及ぶとさびることがあります。