GL工法とは、コンクリートの壁に石膏ボードを張る内装工事で、下地を設けずGLボンドで直張りしていく工法です。吉野石膏の「タイガーGLボンド」を使用するため、この名称がつけられています。基本的にコンクリート造の壁にのみ施工できる工法で、ほかの建築構造や、天井・床の内装には適しません。

まず、GLボンドを密着させるため、コンクリート壁面にプライマーを塗布します。次にGLボンドを練り、団子状にしてコンクリート壁面に塗り付けていきます。この時に縦150mm×横100mmという団子の大きさを守らないと、十分な接着力を得られません。910×1820mmの石膏ボードに団子が43個以上つくようなピッチで塗り付け、石膏ボードを押し付けるように圧着します。

GL工法のメリットは、以下の3点です。
1.下地が不要のため、工期短縮・コストカットが可能。
2.コンクリート壁の仕上がりが平滑でなくても調整せずに張れる。
3.施工が簡単で高度な技術がいらない。

対するGL工法のデメリットは以下の3点です。
1.振動を伝えやすく、遮音性が低い。
3.断熱性に劣り、結露が発生しやすい。
3.電気配線などのスペースが取れない。

以上のようにGL工法は長所と短所をあわせ持つ工法です。特徴を十分に理解した上で施工することが大切です。