案内図とは、設計図書の最初に配置される「付近見取図(ふきんみとりず)」の一般的な表現です。
付近見取図は、建築された建物の場所を中心に、方位や地名と地番、周辺道路、目印となる他の近隣の建物、公共施設、最寄り駅やバス停、河川が記されています。
建設地の地番、及び住居表示番号を表示することが慣例で、建物の位置づけを地図として記した重要な図面です。
付近見取図は、建築物の建築等、または工作物の建設等の際に、縮尺1/2,500以上で作成します。
その他、土地の開墾や土石採取、鉱物の掘削や土地の形質の変更時、木材の伐採や植栽時、屋外での土石、廃棄物、再生資源等の堆積時、水面の生みたてや干拓時に付近見取図を作成します。
建築士法による設計図書には、工事請負契約、建築確認申請、配置図、工事監理報告書、各階床伏図、構造計算書、仕様書などがあり、作成した日から15年間は保管の義務があります。
付近見取図を作成する際の必要条件は、住宅地図や都市計画図を利用して周辺状況が判ること、図面上部を北方向とすること、建築基準法第42条で規定されている道路は茶色とし、それ以外は黄色とすること、芯精緻の境界線は朱色とすること、その他住宅等の既存建物の用途を記すこと、写真撮影は位置と方角を記すこととされています。