地盤改良工事とは建物を建てる際に地盤が弱い場所の地盤を強化する工事のことをいいます。建物を建てる敷地が埋立地であったり、元は沼地だった所であったり、そういった地盤に何もせずに建ててしまうと時間の経過などで建物の沈下や傾きなど様々な問題が出てきます。

それを防ぐためにも事前に地盤の調査をし、地盤改良工事が必要となっております。2007年から「住宅瑕疵担保責任保険への加入」と「保証金の確保」が義務化されました。

この住宅瑕疵担保責任保険への加入の条件の1つに「地盤調査報告書」の提出があります。この地盤報告書を作るにあたって建築会社は必ず地盤調査を実施し、その調査に基づいて地盤改良が必要な判断をした場合は地盤改良工事を必ずしなければなりません。

地盤改良工事の方法は、地表面を掘り、セメント系固化剤と土を混ぜて固める表層改良工法。地中に水とセメントを練り混ぜた「セメントミルク」を注入しながら地盤を固めた円柱状の改良杭を地中深くにある硬い地盤がある所まで打ち込み、建物を支える柱状改良工法。

柱状改良工事と似ていますが、セメントミルクを使わずに「鋼管」を地中深くにある固い地盤がある所まで打ち込み、杭の支持力により建物を支える小口径鋼管杭工法の3種類があります。