地盤改良とは、地盤に人工的な改良を加えることにより、建築物の基礎を設置しやすくすること。
2000年に行われた法改正で、住宅建築前の地盤調査がほぼ必要となった。調査により軟弱と判定されたものや、不同沈下の可能性があると判断されたものなどは、地盤改良工事が必要。

地盤改良工事は、大きく分けて鋼管杭工法・柱状改良工法・表層改良工法の3つが行われている。
鋼管杭工法は、固い地盤に到達するまで掘削した後に、鋼管でできた杭を打って建物を支える。比較的深い地盤での補強が可能。
柱状改良工法は、直径60cmほどの穴を開けて固い地盤まで掘り進めたら、円柱状に地盤を固めた改良杭によって建物を支える。軟弱地盤の深さが2〜8mの場合。

表層改良工法は、表層部の軟弱な地盤を掘削してからセメントで地表周辺を固めるもの。軟弱地盤が地表から浅い場合に用いられる。
地盤改良工事で使用する重機は、掘削や締固めにバックホウ・ショベル・ローラーなど。柱状改良工法には建柱車やパワーブレンダー、鋼管杭工法には杭打機を要する。
地盤改良で問題となりやすいのは、土壌汚染・埋設物等による資産の目減り・工事不良による品質低下であり、地盤改良の費用や残土の処理などにも配慮する必要がある。

【参考動画】

こちらの動画では地盤改良工事について解説されています。