地盤とは、建物や構造物の基礎を支える地面、地殻の表層部のことを言います。建物を建設する際には地盤調査から開始し土地の強度について調べます。地盤は地質や地域によって異なり、軟弱な地盤は改良が必要となります。
地盤の固さはN値で表わされ、標準貫入試験では63.5kgの重りを76㎝の高さから落下させ、30㎝貫入する打撃回数を言います。簡易な地盤調査法としてのスウェーデン式サウンディング試験の結果から土質によって異なる換算式を用いてN値を推定する方法もあります。住宅建築の場合、地質が粘性土でN値が0〜4が軟弱地盤で、5〜14が大きく問題はないが沈下の可能性があり、15以上が強い地盤となります。中小建築物の場合はN値が30〜50、大型建築物であれば50以上必要とされています。
地盤のサンプリングにより土質、地質性状、硬度、混入物等の地質調査を行います。方式として「固定式ピストン式シンウォールサンプラー」、「ロータリー式二重管サンプラー(デニソン式)」、「ロータリー式三重管サンプラー(トリプル)」などがあります。採取したサンプルは採取した柱状のまま若しくは地質標本ビンに入れ、地層の重なり方を表した地質柱状図と一緒に保管されます。
【参考動画】
こちらの動画では地盤について解説されています。