グリーンファイルは、工事の下請け業者が現場に入るときに、元請け業者に出す「労務安全書類」のことを指しています。建設現場の安全を守るために必要な書類のことです。緑色に安全なイメージがあることにより、緑色のファイルで保存されることが多く、グリーンファイルと呼ばれています。

法令などに準じて、労働する作業員や重機などの安全面を管理するために作られる書類で、全国建設業協会の様式にしたがって作られることが多い傾向にあります。また、それぞれのゼネコンで様式が用意されていることもありますが、記入する内容は共通しているので、どの現場でも記載する内容は変わりません。グリーンファイルを作成する理由は、万が一事故が起きた場合、責任の所在を明らかにするためです。結果、立場の強くない作業員の安全や権利を保証することにもつながります。さらに、書類があることで、現場での事故などを未然に防ぐ役割も担っています。

その他、「安全書類」や「安全衛生書類」と呼ばれることもあり、主要なもので20種類以上の書類があります。代表的なものに、「再下請負通知書」、「下請業者編成表」、「作業員名簿」、「外国人建設就労者現場入場届出書」などがあります。施工管理者や建設事務員の場合、現場ごとに書類を作ることになります。

【参考動画】

こちらの動画ではグリーンファイルについて解説されています。