建築においてグローリーホールという言葉はいろいろな用途で使われ、トンネル工事では、小口径の立坑のことをグローリーホールと呼びます。より大きな立坑を掘るためのパイロット立坑にしたり、ずり(くずや岩石・土砂)をこの立坑に落として運搬用にするなどの目的に使います。特にずり出しとして使用する場合、クレーンでの巻上げ作業などを削減できます。
原石の採掘方法の1つにグローリーホール工法(採掘法)があり、露天掘りなどとも言います。山腹に横坑を掘って、鉱床の真下から立坑を貫通させ、ろうと状の立坑中に自然落下させた岩石をふるい分けて貯蔵した後、積込み口からトロッコやトラックで搬出する原石の採取工法です。
平地の少ない山岳地では有効な採掘法とされ、日本の石灰石鉱山などではこの方式が多かった。ただし、費用がかかる・表土などが鉱石と混合しやすい・周囲の植生が失われるなどのデメリットもあります。
ダムやため池といった人造湖には、余分な水を下流に放水する設備を備えており、そのうち取水口が真上に向いたものをグローリーホールと呼びます。放水路へとつながる円筒形の管が、水中から垂直に立った構造をしています。排水時には、流入部周囲の水面にあたかも穴が空いたような光景を見ることができます。