ゼネラルコントラクター(General Contractor)の略。直訳すると、全体的な請負人・土建業者という意味になる。日本語では総合建設業者や総合工事業者という意味。ビルやマンションの他、テーマパークや商業施設、競技場など、大型建築を手掛ける会社の総称。

工務店や建築会社とは違い、設計や施工だけではなく技術研究も行っており、建築業界の発展のために必要不可欠な存在である。欧米では設計業と施工業は明確に分業化されており、日本のゼネコンは世界的に見て特異な存在である。

ゼネコン単体では施工能力を持っていないことが多く、サブコンと呼ばれる下請け企業が実際の工事を担う。サブコンは躯体(くたい)専門の業者や電気設備専門の業者など、業種ごとに専門分野を持っている。サブコンが自社の管轄する役割の施工管理を行い、それらをゼネコンが統括管理する。そのため、ゼネコンの現場監督は多種多様な知識を有することが要求される。

売上金額の多寡によってゼネコンとしてのランクが決まっており、売り上げが1兆円を超える大手5社(大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店)、は特にスーパーゼネコンと呼ばれる。以下、売り上げが4000億円を超える企業は大手ゼネコン、3000億円を超える企業は準大手ゼネコンと呼ばれる。売上高3000億円以下の企業を中堅ゼネコンと呼ぶこともある。