フリーアクセスフロアは、主にオフィスで使用される二重になった床のこと。別名「フリアク」や「OAフロア」とも呼ばれている。
床を二重にすることによって空間を設けられるため、エアコンなどの空調設備機器の設置・電源コードの設置・インターネット配線の設置などの収納ができる。配線を床上に配置しないため、断線する心配もなく人の移動もしやすい。
フリーアクセスフロアは、コンクリート製・鉄製・樹脂製・木製などさまざまな素材のパネルを支柱で支持するタイプのものがあり、パネル構法と呼ばれている。レベルの調整が簡単に行え、高い床にすることで空間を広く取ることもできる。しかし、配線同士が接触することで、感電・火災の危険性もある。さらにノイズが発生する可能性があるため、配線の設計は入念に行わなければならない。
また、パネルの隙間を設けて溝をつくりカバーを設置するものを溝構法と呼ぶ。パネル構法と異なりレベルの調整ができない点が欠点といえる。しかし、配線を溝に収納できるためノイズの発生・配線の接触を防止できる点が利点といえる。
オフィスだけではなく医療施設・教育施設でもフリーアクセスフロアが導入される他、一般家庭でも導入する場合がある。