ホルムアルデヒドとは、頭痛や喉の痛みなどシックハウス症候群の原因となる代表的な化学物質です。室内の壁や天井、フローリングなどに使われる「合板」が主な発生源で、合板などの製造の際に使われる接着剤や塗料に含まれています。無色の可燃性の気体で、水やアルコールなどによく溶け、炭水化物や脂肪などの有機物が不完全燃焼する時に発生します。主に医薬品などにに使われたり,尿素やゼラチン等と反応させ,合成樹脂原料として使われることもあります。

刺激臭の強い気体で水によく溶け、揮発しやすい性質です。そのため、目や皮膚などの体内に吸収されやすく、発がん性も高い物質なので、アトピー性皮膚炎の原因物質の1つとも言われます。水中においてホルムアルデヒドは数種類の微生物により数日で生分解され、その濃度はあまり高くない等の特徴があります。

ホルムアルデヒドはVOC(揮発性有機化合物)の一つで、毒性の強いアルデヒドやヘキサメチレンテトラミンなどの種類があり、水やアルコールなどの極性溶剤に容易に溶けるため、ビニロンなどの合成繊維やメチレングリコールなども生成します。最後に、ホルムアルデヒドの37%水溶液はホルマリンと呼ばれ、消毒剤や防腐剤としても使用されます。