フローとは、「流動」「流れ」といった意味を持つ言葉で、ビジネス用語としてよく使われている。例えば、経済で「キャッシュフロー」とはお金の流れのこと。IT・コンピューター関連では、データが大き過ぎて範囲内に収まらないことを「オーバーフロー」という。
建築の分野では、まずコンクリート関連でフローが使われる。「スランプフロー」とは、コンクリートの流動性を表す指標。高流動コンクリートで用いられる。

スランプ試験では、水平面に置いたスランプコーンと呼ばれる容器にコンクリートを詰めて撹拌した後、スランプコーンを抜き取る。その際のコンクリートの広がり具合が、スランプフローと呼ばれるものである。

「業務フロー」は、他業種と同様に建築でも重要である。業務フローとは仕事の流れのことで、フロー図やフローチャートのように仕事の流れを図示したものも業務フローと呼ぶ。建築事務所などでは、依頼者などに設計から完成までの業務フローを提示する動きが見られる。
住宅施策においては、次々と新築住宅を建築する流れを「フロー型」、すでにある住宅を活用しようとすることを「ストック型」と呼ぶ。近年では住宅の供給過多などにより、空き家が増えていることが問題となっている。