床座は、床の仕上げ材のうえに腰を下ろして座る様式を指しています。メリットは、開放感が生まれることです。椅子などに座るよりも視点が低くなるという特徴があり、天井までの距離を高く感じられます。さらに、ソファなど場所を取る家具が少なくなるため、部屋全体に余白が多くなり、開放的な印象を与えられます。

ほかのメリットとして、部屋の使い方の自由さが高いことがあげられます。高さの低い机など設置してある家具は移動させやすいものがメインであるため、邪魔なときは端に避けて置くことが可能です。場合によってはたたんでしまっておけます。また、床であればどの場所にも座れるので、来客時に急に人数が増えても対応可能です。加えて、家具が移動させやすいため掃除がしやすいのもメリットのひとつです。その他、対になる用語として、椅子座があります。家具に腰かけることを指し、靴を履いた状態で生活する西洋の様式で取り入れられるのが一般的です。

メリットは、正しい姿勢で座れることです。だれでも座りやすく、疲れにくいという特徴を有しています。さらに、立つ、座るといった動作も比較的楽におこなえるので、年齢、性別問わず利用しやすい様式です。見た目が洋風でスタイリッシュに見えるのも魅力のひとつです。