フロートは、余裕時間のことを指しています。ネットワーク工程表において、ある作業の工程表の時間中、他の作業の工程に影響を与えない時間です。さらに、施工のネットワーク工程表で、最短工期(クリティカルパス)を遵守する中で、個別作業に使える最大の余裕時間を「トータルフロート」と呼びます。

クリティカルパスを守る範囲で、個別工程を遅らせられる時間でもあります。また、フロートはさまざまな建築用語に使われています。例えば、「フロート板ガラス」です。一般的に普及しているガラスです。通常、透明ガラスと呼ぶものはフロート板ガラスのことを意味しています。単体で見ると透明に見えますが、厚みを持たせたり重ねたりすると色がついていることがわかります。多くの場合、緑色に見えます。

平滑性に優れており、透視像や反射像のゆがみはほとんどありません。加工がしやすいという特徴があるので、さまざまな製品に用いられています。他にも、「フロート施工」という用語もあります。玄関収納に用いられる手法です。壁にフロート施工用支持桟を取り付けて、その上にユニットを乗せて固定する施工のことを意味しています。床からは完全に浮いた状態で、台輪は使いません。