建築でいうフランジとは、鋼材の部位または配管のつなぎ目の2つをいうことが多い。はりに用いる部材では、上縁あるいは下縁に板状の部材を設けることがあり、これをフランジと呼ぶ。H型鋼を例にとると、Hという文字の縦の線となる2枚の鋼板がフランジとなり、横線部分となるものはウェブと呼ぶ。

曲げモーメントに対する抵抗力を高めるためにはフランジ厚を大きくし、せん断力に対する抵抗力を高めるためにはウェブ厚を大きくする。水道管やエアコンの配管などをつなぐ際に使う、つば状の配管継手もフランジという。配管の基本的な接続部品のひとつで、配管同士を接続するだけではなく、バルブ・計器・ポンプなどとの接続にも使用される。

基本的には配管の形に合わせて円形になっており、直径・厚みやボルトを通す穴の数などが違い、色々な種類のものが製造されている。材質も鋼鉄製やアルミニウム合金製などさまざまです。

パイプ同士を接続する場合、フランジとフランジをボルトとナットで締結することにより、パイプ同士をつなぎ合わせることができます。とりわけ、配管にフランジを導入することで分解・組立が容易になるというメリットがあります。内部の詰まりなどを清掃・メンテナンスするため、取り外す必要があるので配管に使われます。