外力とは、物体に対して外部から作用する力のことである。建築では、構造物に外部から加わる力のことをいう。
外力に対して反対の向きに生じる力が反力である。また、外力が作用する時に内部に生じて外部と釣り合う力が内力または応力となる。厳密には内力と応力は区別されるべきものだが、建築の世界ではほぼ同じ意味で使われている傾向にある。

構造物に作用する外力には、風圧力や地震力といった自然現象に由来するものが挙げられる。両者はどちらも一時的に構造物に作用するという共通点がある。

自然に由来して構造物に働きかけるものといえば、多雪地帯特有の積雪荷重も含まれる。積雪荷重は風圧力や地震力などと違い、長期的に構造物に作用するという特徴がある。

さらに、建築基準法においては「建築物に作用する荷重および外力」という項目がある。荷重として列挙されているものは、積雪荷重の他が固定荷重と積載荷重である。どちらも長期的なもので、鉛直方向に作用する。

構造物の設計時には、構造物そのものの重さである固定荷重を考慮する必要がある。さらに、積載荷重には建物の用途や構造計算の対象に応じた数値が定められており、それらを利用した構造設計が求められる。さらに風圧力や地震力といった外力も想定しなければならない。