根伐り(ねぎり)は、建物の基礎や地下室などを施工する際に、地盤面下を掘削して必要な空間を造り出すことを指します。一般的には地面を30cm以上掘ることで、敷地を切り開くために植物の根を切らなければならなかったのが根伐りの由来です。根切りと表現されることもあります。施工は、一般的に雨の日を避けて行われます。根伐りは大きく3つの種類に分類できます。「布掘り」は根伐りのひとつで、底部の一部を帯状あるいは布状に根伐ることです。「総堀り」は、構造物の底の部分全面を根伐ることを意味しています。「つぼ掘り」は、柱などの独立基礎の部分だけを掘削することを意味します。

また、根伐りを実施すると大量の残土が生じます。敷地が広い場合は敷地内で処理できますが、狭小地では処理場へ持って行って処分しなければいけないため、コストがかかります。費用の目安は、1㎥当たり5,000円から7,500円ほどです。

その他、根伐りした時の底の水平面を「根切り底」といいます。加えて、よく似た言葉に「根入れ深さ」がありますが、根伐りとは意味が異なるので注意が必要です。地面のラインから基礎の下端までの距離のことを意味しており、捨てコンや割栗石は含みません。