いってこいとは、結局同じ場所に施工して良いなど、何かと何かが相殺することを表現します。建設現場にいる職人さんの間でよく使われる言葉です。
初めて聞くと、どこかに行ってこいと言われてるのかと思いますが、まったく異なる意味合いなので注意しましょう。

例えば、構造物との離隔を500mm確保しないといけないのに、400mmしかとれない。詳細な検討をすると構造物の部材は厚さが100mm薄くなった。結果的に、離隔は500mm確保することができました。
こういう時に、「詳細な検討で部材が100mm薄くなったから、いってこいになるね」というように使います。

距離だけでなく、材料の量やお金など様々なものに対して使います。

建築業界だけではなく、金融業界、歌舞伎、相撲など様々な業界で使用される言葉です。類語を紹介すると、プラスマイナスゼロ、トントン、チャラなどが挙げられます。

ビジネスシーンで耳にすることがありますが、特に積極的に使用する必要はありません。上記の意味を理解して、いってこいを使用された時に理解できていれば十分です。
もし使用してみたいという方は、ぜひ使ってみてください。少し手慣れたビジネスマンかなと思われるかもしれません。