庇とは、窓や玄関などの出入り口の上部に取り付けられる、外壁からでている屋根のことをいう。霜除けとも呼ばれる。軒と見た目は似ているが軒は、屋根と一体になっていて外壁より出ている部分のことをいい、外壁からでているか、屋根の一部が外壁よりでているかの違いがある。庇は、以下のような役割がある。

・暑い日差しを防ぐ

庇を設けることで、夏の真上から日光が差し込むのを防いでくれる。家具やカーテンなどの日焼けを防いでくれ、冷房の効率を上げてくれる効果がある。また、冬の場合は低い角度から日光が差し込むので、庇で日光が遮られることなく、室内を暖めてくれる。

・雨を防ぐ

雨がふっている場合は、庇があることで雨風を防ぎ、濡れてしまうのを防いでくれる。

また、室内に雨が侵入するのも防いでくれる役割もある。

・建物の汚れを防ぐ

庇を設けていることによって、雨が外壁に当たる範囲も狭くなり、効率よく雨水が庇から流れるので、汚れが溜まりにくくなる。また、窓の上部に庇があることで、窓枠を伝う雨だれも減り、汚れがつきにくくなる。

庇には、構造材によるが下記のような種類がある。

・木庇

・RC庇

・鉄骨庇

・アルミ庇

などがある。アルミ庇が軽く、軽い分地震にも強い庇であるが、雪の多い積雪地には向かない場合もあるので、選定には注意が必要である。

【参考動画】

こちらの動画では庇について解説されています。