接地は、アースともいわれ、漏電による感電や火災などを防ぐ目的で用いられる回路や器具のことを指しています。接地が必要となる場所としては、「多湿となる場所で使う家電」や「水を使用する家電」などがあげられます。具体的には、電子レンジや冷蔵庫、洗濯機などです。主に感電を防ぐ目的で接地されるので、人を守るためには必須だといえます。

また、接地工事は、地面に電気機器や電子機器、配線などを基準優位点に接続する工事のことをいいます。具体的には、「電気設備」や「誘導障害防止用設備」、「電気防食設備」などに対して接地工事が実施されます。建築物や人、システムを保護する目的のほか、機器の安定した動作を確保するために行われます。「雷保護用接地」、「保安用接地」、「機能用接地」の3つに分かれています。さらに、保安用接地については「A種」、「B種」、「C種」、「D種」があります。加えて、さまざまな工法があり、代表的なものに「打ち込み工法」、「ボーリング工法」などがあります。

その他、接地には抵抗が発生することも知っておく必要があります。地面には多種多様な砂や粘土、石などが含まれているので、成分によって抵抗が発生します。その土地によって大きさは異なります。