建設工事において、工事現場全体の管理および監督を行うこと。とくに安全管理、品質管理、工程管理、原価管理の4大管理は重要な業務となる。
現場の安全パトロールや品質確認などの現場での業務の他、施工計画書や竣工図書作成などのデスクワーク、施工業者の工程調整や施主との打ち合わせといった社外対応業務など、業務内容は多岐にわたる。
施工管理を行う者を施工管理技士といい、専門分野ごとに土木、建築、電気工事、建設機械、管工事、造園の施工管理技士が国家資格として認定されている。それぞれに1級と2級および技士補がある。一定規模以上の工事を請け負って施工する際には現場代理人に施工管理技士の資格が要求される。
現場慣れしていない新人職人やベテラン職人、外国人労働者といった現場の職人や、施主、設計者、近隣住民、警察や消防、建設事務所といった工事現場以外の人間とも円滑にコミュニケーションを取らなければならないため、コミュニケーション能力はとくに重要である。
工事現場においては安全面および品質面について、都度対応を要求されるため、施工管理技士にはあらゆる知識が要求される。また、気象状況や作業員の体調のように変化する要因についても臨機応変に対応しなければならないため、柔軟な思考も要求される。