コンソーシアムとは、公共工事の設計、施工の一括発注方式や、詳細設計付工事発注方式において、建設会社と工事の設計について委託される建設コンサルタントで構成されるグループ形態のひとつです。入札者は、建設会社のみではなく、コンサルタント会社にも同じ要件をかします。ただ、継続工事の手持ち業務については建設会社だけに帰属します。
また、見積額については、入札する時までにコンサルタントから提示することになっており、契約した後は見積額にしたがって契約、支払いを必ず実施するように義務付けされています。
グループを形成することにより、技術やノウハウを共有できたり、品質の向上を図れるのはメリットです。さらに、技術や人材を共有することで、工数やコストの削減を期待できるのも魅力です。さまざまなメリットがあることで、国内外を問わず注目されています。しかし、グループであることが影響し、意思決定する際に時間がかかるのがデメリットです。
加えて、参加している会社の立場は対等であるため、業務分担のコントロールや、リスク分担のコントロールが困難になることもあります。また、利益を配分する際にトラブルになることもあるので、注意が必要です。