隠し釘は、表側から見えないように打ち込まれた釘のことです。忍び釘や落とし釘と呼ばれることもあります。主に、フローリングや幅木などに使われます。長さや直径のサイズ、材質の違いがあり、さまざまな種類があります。中でも、ステンレス製のものはサビにくく、劣化しにくいのが特徴です。しかし、値段が少し高くなるので注意が必要です。普通の釘であればミスした場合、比較的簡単に抜けますが、隠し釘は抜くのが難しく、完全に打ち込んでしまったケースでは、抜くのは不可能に近いです。

また、化粧合板を接着する目的で、釘頭部分にプラスチックがはめ込まれたものを打ち込んで固定します。そして、接着剤が乾いてからプラスチック部分を落とす釘のことも隠し釘といいます。接着後に引き抜かれる仮釘より、固定力が強いのが特徴です。頭を落とす釘の場合は、普通の釘と異なり、予定より少し長めの釘を買う必要があります。頭を落とす分長さが短くなるからです。

加えて、プラスチックの部分は折れやすいため、より慎重に釘を打つように意識する必要があります。その他、折れなかったケースでは、穴が広がって目立つ可能性があります。基本的には簡単に折れますが、ハンマーを使い適切な力でたたくようにしてください。