コンパクションとは、直訳で、隙間なくぎっしりと詰め込んだ状態、またはこのように圧縮することを指します。
ゴルフ場のフェアウェイやグリーンの土壌の硬さを示す尺度として利用されています。測定は土壌硬度計(コンパクションメーター)を使用し、通常12~14の範囲で硬さが設定されています。10以下の数値では柔らかいと判断されます。
オーバーコンパクションは、含水比率の高い粘性土を締め固める際の突き固めや転圧回数が多くなり過ぎると、せん断破壊によって強度が低下する現象を指します。
軟弱地盤対策の一つとしてサンドコンパクション工法があり、地盤に砂杭(サンドドレーン)を形成して締固めることにより、軟弱地盤の締固めと砂杭による支持力の増加によって安定度を上げ、沈下量を軽減させます。
地盤に砂杭を形成させる施行方法として、サンドコンパクションパイル工法があり、マンドレル(心棒)として内管を有する二重鋼管を地盤に打ち込み、外管に砂を投入して内管で打撃(コンパクション)を行い、突き固めながら外管を引き上げて砂杭を形成させます。
その他、地盤の液状化防止策としてグラベルドレーン工法があり、透水係数の高い砕石杭を形成することにより、間隙水圧を拡散させて液状化を防止する効果があります。施工時の振動や騒音が少ないことも特徴の一つです。