土木工事は、建設工事に含まれる建築工事以外の工事をいう。建築工事ではビル・マンション・住宅などの建築物の施工をするが、土木工事では道路・トンネル・橋梁などの・河川・港湾など社会インフラを整備するものが多い。また、土木工事は民間工事よりも公共工事がメインといえる。

建設業には29業種が存在し、土木工事の種類ごとに建設業許可を取得しなければならない。建設業許可は、税込み500万円以上の建設工事を請け負う場合は必ず必要となる。建設業許可を受けた業者は建設業者と呼ばれる。建設業者には発注者から土木一式工事を請け負う総合請負業のほか専門工事業社も含まれる。

土木工事と建築工事には明確な区別がないといわれているが、一般的に地盤面より下を土木工事として扱われ、地盤より上を建築工事として扱われる。

しかし杭工事の場合は、地盤より下に関わる工事であっても建築工事に当てはまることがある。たとえば高層ビル・マンションなどを建築する際、地盤が軟弱で建築物を支えられない場合、杭を打ち込むことで地盤を堅固にする。この場合、打ち込んだ杭の上には建築物が建てられるため、建築工事に分類される。一方、同じ杭工事でも杭の上に橋梁・道路がつくられる場合は土木工事に分類される。