CAD利用技術者とは、CADというツールを使用して設計する者をいう。またはCAD利用技術者試験のこと。
「コンピューターエイデッドデザイン」を略したものがCAD(キャド)である。「コンピューターを使用して設計する」という意味で、文字通りCADを使用することによりコンピューター上での設計が可能となる。

もともとCADは飛行機や自動車など、主に製造業で使用されていた。2次元または3次元の設計ができるが、近年は建築でも3Dプリンターの利用が進むなど、3次元での建築設計のスキルが求められるようになった。特に建築設計を目的として使用するCADは、建築CADと呼ばれている。
CAD利用技術者試験はACSP(一般社団法人コンピュータ教育振興協会)が実施する資格試験である。なお、建築CAD検定試験という試験も存在するが、主催者が違う。

CAD利用技術者試験は2次元と3次元に分けられる。さらに1級や2級などがあり、2次元では基礎・2級・1級建築・1級機械・1級トレースという種類がある。
試験により試験時間や合格ラインなど、試験内容が異なる。1級の場合、3種類の試験は全て筆記と実技が1:3の割合で出題される。試験資格は、2級の場合は特になく、1級の場合は2級の有資格者または過去の1級合格者に限られる。