ブレイクダウンとは、故障や破損のことを指します。プラントなどの設備の用語としてよく使われる言葉です。設備がブレイクダウンすると、当然ながら修理しないと使えません。このため、ブレイクダウンした設備は修理を行うのですが、設備が故障してから修理したり復旧したりすることを、ブレイクダウンメンテナンスと言います。BMと略されることもあります。これとは対照的な考え方として、プリベンティブメンテナンスというものがあります。プリベンティブメンテナンスとは予防保全のことであり、故障をしないように保全を行うことで故障を未然に防ぐというものです。
 
ブレイクダウンメンテナンスは、一見するとプリベンティブメンテナンスに比べて劣っている考え方のように見えます。故障してから対処するよりも故障を未然に防ぐほうが、よい考え方と言えるでしょう。しかしながら、設備が安価で、故障しても新規に導入した方がコスト面で良い場合は、ブレイクダウンメンテナンスの方に軍配が上がります。状況に応じて、考え方を柔軟に変えることが重要です。
 
最近では、ブレディクティブメンテナンス(予知保全)やプロアクティブメンテナンス(積極保全及び改良保全)など、様々なICT技術を駆使した保全の方式が登場し、ブレイクダウンに対する対処法は、年々複雑かつ多様化の一途を辿っています。