「跳ね出し」とは、一方が建物の外壁からから大きくはみ出て突き出している部分のことをいう。
跳ね出しは「張り出し」とも呼ばれていて、主な跳ね出しの部材として「屋根」「ひさし」「バルコニー」などが挙げられる。
跳ね出しの目的は、それぞれ建物の部材によって異なる。
まず屋根は、建物の外壁を流れる雨を避ける役割をしている。
屋根が張り出していることで雨水が建物の外壁を通ることがないため、外壁の腐食を防いでいるといえる。
さらに、建物内に雨水が流入してしまうのを防ぐ役割も担っている。
次にひさしは、建物の窓や扉についている部材で、日差しや雨水を防ぐことを目的としている。
同じひさしでも建物の部位によって役割が異なり、窓のひさしは日差しを防ぐ役割を担う。
一方で、扉のひさしは雨よけの役割を担う。
最後にバルコニーは、屋根のない2階以上の空間のこと。
バルコニーの場合、張り出しているのは床部分である。
床を張り出すことで部屋の延長のようになり空間を広く利用できる。
また、建築工事で使用する跳ね出し足場をいう場合もある。
跳ね出し足場は、建築工事現場において近接して既設建物があり足場を設置できない場合に用いる足場のことである。