底目地は、箱形に目地の部分が沈んでいる状態の目地のことを指しています。目地は母材と面一にそろえて仕上げるのが一般的です。しかし、少しくぼみがあるようなケースでは、押し目地底ができるように箱形になっているケースがあり、それを底目地と表現します。主にボード類を利用した際の目地として用いられることが多い傾向にあります。

ボード類で用いられる場合は、一定の大きさのボードとボードの継ぎ目を4mmから8mmの間隔を空けて仕上げます。間隔を空けるのは、ボード同士を直接くっつけてしまうと、ボードの寸法精度や工事の加減で間隔や厚みの違いがわかってしまうことがあり、見苦しくなってしまうことがあるからです。また、天井と壁の取合部分においてよくみられる手法で、廻縁を設置する代わりとして底目地を用いると、シンプルな境界線を作り出せます。

加えて、天井面なのでゴミなどがたまりにくいことも、天井と壁の取合部分においてよく用いられる理由のひとつです。また、天井面のケースでいえば「壁底目」といって、壁側をへこまして目地にすることがあります。その他、「目透かし」といわれる手法が、場合によっては底目地といわれることがあるので注意が必要です。