大引は、床下のパーツのひとつで、根太と直交するように下に配置し、力を地面に伝える役割を持っています。床束と束石に支えられており、1階の床組の重要な部材として知られています。大引は、一般的に9cm角から12cm角程度の丈夫な木材で作られています。加えて、湿気に強い素材であることが重要視されるため、主としてヒバやヒノキなどの木が使われます。一般的には、91cm間隔で並べられ、その上に根太がのり、床合板が張られます。
また、床下には湿気がこもりやすいという特徴があるので、大引などの床下の部材を守るために、建築の際には床下の換気を確保することが重要視されています。かつては、床下に換気口を設置している家も多く見られましたが、近年は基礎と土台の間に目に見えないほどの隙間を数多く作り、換気を確保するケースが多く見られます。
その他、リフォームする際に大引をはがすこともあります。床のデザインを変えるぐらいのリフォームであれば、はがす必要はない場合が多いです。しかし、床がふかふかになってきたケースで、大引の腐食が原因となっている場合には大引をはがします。床板の張り替えだけのリフォームと比較すると、費用は1.5倍から2倍程度です。
【参考動画】
こちらの動画では大引の交換について実演されています。