入札とは、国や地方自治体が公共工事などの事業概要や契約事項を公示して、複数の業者の中から最も有利な条件を出した業者に契約を発注する方法のこと。公共事業の契約を受注することは落札という。
公平公正に業者を選び、適正な価格で契約を結ぶことが入札の目的である。よって、国や地方自治体が公共工事を発注する場合、原則として一般競争入札が採用される。
一般競争入札とは、広く門戸を開き、誰でも入札に参加できる入札方法である。ただし、入札に参加するためには入札参加資格審査を受けなければならない。建設業許可を受けている・経営事項審査を受けている・各種税金に未納がない・欠格要件(営業停止など)に該当しない、の4条件すべてを満たす必要あり。検査を合格した業者は入札参加資格者名簿に登録され、次回からの入札に参加できる。
発注方法の例外として、指名競争入札(入札に参加できる業者を指名)や随意契約(入札を行わず業者を決定)がある。
入札方式のメリットは、公正性・競争性・経済性などが確保されること。また、入札に参入したばかりの企業でも資格を満たせば参加でき、受注実績を積み上げていくことが可能。ただし、価格競争となりがちで、業者の利益があまり出ないこともあります。