ベタとは、建築用語で「全体」や「均一に」の意味を表す言葉となります。ベタは元来、左官工事で職人が壁をまんべんなく均一に塗るときの音や、様子から出来た言葉とも言われています。

建物の面積全体にわたって地業をすることを、「ベタ地業(べたちぎょう)」と言い、同様に根切りすることを、「ベタ掘り(べたぼり)」または「総掘り(そうぼり)」、面積全体にわたって直接基礎を作ることを、「ベタ基礎(べたぎそ)」と言います。屋根では瓦葺の下に粘土を一面に置いて葺く方法を「ベタ葺き(べたぶき)」と言います。室内では内装としての壁紙の裏面全体に糊をつけて張ることや、外構工事で、張芝の目地を設けず設置して張り込むことを「ベタ張り(べたはり)」と言います。

建築用語以外でも用いることがあり、PCなどで文字をすべて隙間なく、起こすことを「ベタ打ち(べたうち)」、印刷物で一面に色を塗りつぶすことを「ベタ塗り(べたぬり)」、写真でネガのサイズのまま、プリントすることを「ベタ焼き(べたやき)」、ダジャレやネタでありふれた新鮮味のない、面白みのないことを「ベタな」との形容詞で表します。「よくある」、「つまらない」、「ありふれた」などの意味を持ちます。