ash(フライアッシュ)とは、火力発電所で石炭を燃焼したときに生成される、煙道ガス内の細かい灰の粒子を指します。ボイラーの集じん機で回収され、顕微鏡で見ると、球形をしており、セメント成分と混合することで、コンクリートをつくれます。良質なashを使用することで、コンクリートやモルタルの流動性が高まり、単位水量を低く抑え、ワーカビリティーを改善するなどの効果があり、セメント生成に関わるCO2排出量の削減につながります。
ashを使用するメリット
・透水性の低下
・長期強度が大きい
・ワーカビリティがいい
ashを使用するデメリット
・硬化時間が遅い
・初期強度が小さい
フライアッシュセメントの種類
詳しくはフライアッシュセメントのJIS規格をご参照ください。
また、安定性に関しては、ルシャテリエ法か、パット法のどちらかに適合しなければなりません。
A種(ashを5〜10%以下を混合したもの)
B種(ashを10%超〜20%以下を混合したもの)
C種(ashを20%超〜30%以下を混合したもの)
比例面積、安定性は変わりないですが、圧縮強さはA種が大きく、C種が最も小さくなります。また、強熱減量はA種のみ5%以下です。