agpとは、トンネルの推進工事において補助工法とされているAGP工法、水質の評価・調査の手法であるAGP試験の2つがあげられる。
トンネル推進工事におけるAGP工法とは、トンネルが沈下しないように地耐力を持続させ、トンネルの構造を安定にし補強する工法。地盤が軟弱な場所での推進工事を行う際に用いられる。レッグパイル工法とも呼ばれている。
支保工脚部の支持地盤に鋼管を打設し、ウレタン系の注入材を鋼管と地山との間に注入することで、地山の支持力を向上できる。
鋼管・ウレタン系注入材の両方を使用する必要があるため、コストが高くなるというデメリットがある。しかし、特別な技術を持っている作業員である必要はない点がメリットといえる。
水質評価の際に用いられるAGP試験とは、Algal Growth Potential(藻類生産力試験)と呼ばれており、室内で実施する試験の一種である。藻類を利用して実験を行う。
AGP試験を行う目的は、富栄養化の現状を把握するためである。この他にも、将来の水質を予測したり、水質制御を評価したりするのに利用されている。
試料(調査対象の水域から採水したもの)に藻類を培養し増殖させる。その最大増殖量からAGP(藻類生産力)を算出が可能。