一般的なエージング(またはエイジング)とは、時を経ること・年を取ることである。建築では、エージング(エイジング)塗装を指すことが多い。エージング塗装とは、古びた風合いを出す塗装の技法のこと。アンティーク塗装とも。店舗やテーマパークなどで見られる。

木材をはじめ、鉄材やコンクリートなど、塗装ができる材質のものなら場所は選ばない。屋内外問わず、あらゆる建物にエージング塗装を施工することが可能。

エージング塗装にはいろいろな技法がある。塗料を重ね塗ることで、経年劣化による色の重なりを表現できる。ベースとなる塗料の上に塗料を重ねてサビのような質感を出すことも可能です。

塗料を重ねる以外にも、塗装をブラシではがす・化学薬品をかけて変色させる・火であぶるなどさまざま。使う道具の種類も多いです。

歴史的建築の修復現場でも、老朽化した建材を新しい建材に差し替える際、古色に似た彩色を施すことがある。古色仕上げまたは古色付けと呼ぶ。

建築自体にも、単なる建物の劣化という意味ではないエージングという考え方がある。年月が経過するにつれて、建物の持つ景観の質が向上する働きを表す。日本独自の考えというわけではなく、ヨーロッパにも色調の経年変化を指す似たような概念がある。