土留め(どどめ)とは、土が崩れることを防ぐために土を押さえる構造物をいう。山留め(やまどめ)という言い方もある。意味は同じで、実務ではどちらも使う。ただし、建築学会の規準書では、用語として山留めのほうが使われています。

構造物を建造して土圧を支える工法と、自重で土圧を支える工法がある。後者のほうが安価ですむが、小規模の場合に使われる。

土木工事や基礎工事の土留めには、矢板(シートパイル)を使用することが多い。矢板の種類には、木製・鋼製・鉄筋コンクリート製などがある。木矢板は横矢板に用いる。鋼矢板はU形やハット形・直線形などに設置して、仮設用または永久構造物に使う。鉄筋コンクリート矢板は永久構造物として使います。

土留め壁を構築する場合は、親杭横矢板工法・鋼矢板工法・鋼管矢板工法・ソイルセメント壁工法・場所打ち鉄筋コンクリート壁工法などを使用する。

また、花壇の縁やフェンスの基礎なども土留めと呼ばれることもある。土留めとして建築ブロックを使用する事例も多く、その場合は建築基準法に準ずる。土留めの高さが2mを超える場合、建築基準法による確認申請を提出する必要がある。その他、地方自治体の条例に従って建造しなければならない。