建築で「コバ」は漢字で「木端」と書くことが多い。「木端」には2つの意味がある。
1つ目の意味は、木の切れ端や切り屑のこと。この場合、「木端」は「こっぱ」と読むこともある。
木端は再利用されるケースが増え、パーティクルボードや建築用合板などに作り変えられるようになった。バイオマス燃料や製紙用チップなどに変わる場合も。建築現場や木材店で木端を無償で譲与する事例も見られる。
もう1つは、木材の部分を表す言葉。木の繊維を横に断ち切った面を「木口」(こぐち)というのに対し、木の繊維に平行な面を「木端」(こば)と呼ぶ。面積の広い部分は「面」(おも)。
また、建築ではコバを「小端」と書く言葉もある。「小端」とは面積の小さい部分のこと。
「小端立て」とは、直方体などの細長い物を縦に並べていく方法をいう。レンガや木材、瓦などが用いられる。
小端立てにおいては、どの素材を使う場合でも面積の小さい部分が見えるように並べていく。花壇や階段などで小端立ての技法が採用される。
基礎でも、割栗石を小端立てにして敷き詰めていく技法がある。地盤改良の効果も得られる。以前はよく見られた技法だが、最近は少なくなり、布基礎などで割栗石の小端立てが見られる程度である。