門とは、建物の敷地と外部を区切り、通行のために塀や垣に開けられた出入口のこと。外構の一種である。

かつて門は高い塀と付属して、外部から侵入されないよう敷地内を守るための防御施設として設けられていた。しかし、現代で門の役割は、家の単なる入口にすぎない。

位置により総門・大門・中門・正門・表門・裏門・大手門、方角により東門・西門・南門・北門・南大門・朱雀門などと分けられる。さらに、柱の数や位置・屋根の形などといった建築様式でも分類される。四脚門・八脚門・薬医門・棟門・唐門・楼門・二重門・鐘楼門・冠木門・櫓門・長屋門・高麗門など。

門や塀、電柱・看板・道路・鉄道・ゴルフコースなど、土地に接着させて設置した建物以外の人工物のことを工作物という。門などの工作物が建物と付属した状態をまとめて建築物と呼ぶ。

建築基準法でいういわゆる2項道路(みなし道路とも)に隣接する土地では、基準となる線の内側となる建物はもちろん、門や塀なども後退させる義務が生じる。自治体によっては、条例により門や塀にも建築確認が必要となる。確認申請をし、確認済証の交付を受けなければならない。不適合と判断された場合には、門などの撤去を求められることもあります。