「ユンボ」とは、土木機械の名称の1つである。
もともとは、フランスのシカム社が販売していた建設機械の商品名が「Yumbo」であった。現在の三菱重工業がシカム社から技術供与を受けて建設機械を製造販売した時に、「ユンボ」という名称を付けたのが現在でも広まっている。なお、シカム社は現在の会社名を「ユンボ社」に変更している。
そのため、「ユンボ」はあくまでも商品名であって、正式名称ではない。行政用語としては「バックホー」が使われている。その他にも「バックホウ」「油圧ショベル」「パワーショベル」「ドラグショベル」などの呼び名があり、すべて「ユンボ」と同じ。
ユンボの主な機能は、バケットを使用する掘削。しかし、アタッチメントを交換することで、さまざまな用途に使用できる。ブレーカ(ハンマー)を装着して解体作業、クラッシャーを装着してコンクリートの破砕、フォーク(グラップル)を装着して木材などを挟んで移動させるなど。
ユンボを建築現場で操縦するには、講習を受けて操縦免許を取得しなければならない。3t以上と3t未満でユンボを操縦する免許が分かれる。さらに、ホイール式のユンボを公道で運転するには、車両総重量と最大積載量に応じた運転免許が必要。