バイブレーターとは、コンクリート打設の際に、生コンクリートが隅々まで回るように振動をかける機械のことです。固まる前の状態のコンクリートの中に差し込んで、振動を与えることにより気泡を脱泡します。結果、コンクリートの強度は高まります。住宅の基礎や擁壁をはじめ、ブロック、排水溝、縁石などのさまざまなコンクリート二次製品の製造に使用されます。

もともとは、人の力で型枠をたたいたり、竹の棒によってコンクリートを突き刺すというような手法だけで、非常に手間のかかる作業でした。バイブレーターの登場、普及により、省力化できるようになっただけではなく、作業人数の削減にもつながっています。さらに、作業時間の削減にも大きく貢献しています。

また、形状によって分類されています。「フレキシブル型」は、ホースの部分を自由に曲げられるので自由度が高いです。「電棒型」は、柔軟性がないかわりに振動が少ない傾向にあるのが特徴です。「パンチ型」は、気泡が抜けにくい法面などの気泡を抜く時や、狭い型枠の薄物製品の表面の仕上げなどに使用されます。「ヘラ型」は、薄物コンクリート二次製品の製造に適しています。その他、「AC100V電源式」、「18V充電式」、「14.4V充電式」など電源によっても分類されます。